徹夜明けでヘロヘロになって帰ってきてメールチェックをしたら、Appleから次のメールが届いていた。
「新しいiPod。音楽、写真、今度はビデオも。」
おお! とうとう来たか! 待ってたぜ!
iPOD Photoが出た時には
「こんなんいらんわ。 4G買ってまだ一年も経ってないし、どーせすぐiPOD VIDEOが出るに違いない」
と思っていたので興味もなかったのだが、待てど暮らせどなかなかVideoが出ない。 一説にはスティーブ・ジョブズはiPODにビデオソリューションはいらないとか言ってるなどという噂も聞いたが、やはり映像に対するニーズが高いと言うことなのだろう。 まあAppleのことだから、ただ出したいから出したということもあり得るのだが。
ちなみに、この製品の紹介はこちら
http://www.apple.com/jp/ipod/ipod.html
ここをざっと見てみたのだが、新しいビデオ機能に関する記述が少なすぎる。 QuickTime roを使ってビデオをエンコードするとのことなので、おそらくMPEG4なQickTimeムービーなのだろうが(…と書いて仕様書を見たらH264とMPEG4の両対応だった)、エンコード方法を書いていないので、どの程度の楽さ加減なのか、エンコードしたファイルの管理とiPODとの連携はどうなのか(例えば、iTUNESでの音楽のように、CDを入れれば勝手にリッピング&エンコードしてさらにライブラリに登録され、シームレスにiPODとシンク出来てしまうというようなお手軽さがあるのか)というような事に一切触れていない。
常識的に考えればQuickTime Proは単なるエンコーダーなので、(持っていないので子細はしらないけれど)素材ビデオをいちいちエンコードして、それを手動でiPODに入れるということなのだろう。 それはPhoto機能の方でPhotoshop ElementsやPhotoshop Albumを使えば簡単に画像アルバムの連携が出来るとあれだけ喧伝しているのに対しビデオの方はほとんど何も書かれていないことからも想像できる。
まあそれならそれで、多少手間なだけなのだが、実際の所一番の問題は、素材ビデオ(一般的にはMPEG2ファイルが一番多いだろう)をQuickTimeにエンコードするのにどのくらい時間がかかるのかというところだ。 もちろんこれは使用しているコンピュータの性能に依存するから一概には言えないのであるが、あまりに時間がかかるようなら、昨夜留守録しておいたTV番組を、家で見る暇がないから電車の中で見よう、などという使い方には全く適さない。 これが例えば2時間の番組を5分や10分でエンコードできる、というならさほど大きな問題ではないだろうが1時間もかかるようならかなりかったるい。
一番いいのは、TVキャプチャボードなりハイブリッドビデオレコーダなりがiPODに最適化したQuickTime形式のエンコードをMPEG2リアルタイムエンコーディングと同時に行ってくれることなのだが、おそらくもちろん現段階ではそのようなソリューションは存在しないだろう。 ただ、MPEG4対応なら、PanasonicのDIGAのような一部のハイブリッドレコーダではしているか。 キャプチャボードではどうなのだろう? ちょっと調べてみたら、今使っているCanopus MTV2000用の拡張ソフトウエアであるX-TranscoderのCODEC設定ではMicrosoft MPEG-4 Video Codec V1とMicrosoft MPEG-4 Video Codec V2には対応しているがH264には対応していない。 もっともQuickTimeProをインストールすればCODECも一緒に導入される可能性もある。 そうであれば、タイマー録画してそのままバックグラウンドでiPOD用のファイルにトランスコードすることも可能となる。
なんにせよ、iPODがビデオ対応してくれたことは素直に歓迎したい。
しかし、である。 今回のモデルチェンジで大いに不満なことがある。 それは、筐体がスリム化されたことだ。 可搬性を考えれば薄いに越したことはないのだが、その筐体で内蔵するハードディスクは30GBと60GB。 今僕が持っている4GなiPODが40GBだから、大きい方は+20GBで、薄型化して容量増にはなっている。 しかしながら、いくら高圧縮されたフォーマットとはいえビデオを扱うのなら、より大きなハードディスクを搭載するべきではなかったのか。 4G/40GBと同じサイズの筐体で100GBの容量を持っていれば、かなりの余裕が出たはずだ。 実際今4Gを使っていて「厚くて困る」というようなことは全然感じない。 もちろんこれは主観的要素であることは理解しているが、「より大きな容量」と「よりスリムな筐体」を秤にかければ前者の方が、少なくとも僕にはプライオリティが高い。
もうひとつ、これは不満ではないのだが、デジタルI/OがとうとうFireWire (IEEE1394)が廃されてUSB2.0のみとなったことは「Appleと言えばFireWire」と言う印象が強かっただけに驚きだ。 先発する iPod shuffleやiPod nanoは既にそういう仕様になっていたが、これはモアスモールなモデルのみの対応かと思っていた。 Windowsへの対応を考えれば一般的にはバスパワー供給が出来ない4pinのIEEE1394しか搭載されないPCがほとんどである事を勘案すればUSB2.0への対応…というか4GまでのようにFireWire/USB2.0両対応は必須だったのだろうが今やMacにもUSB2.0が標準搭載される時代である。 無駄にハードウエアリソースを並立させることはコスト的にもサイズ的にも不利だと言うことであろう。
とりあえず、今のところ懐具合を考えてもビデオ対応第一世代というリスクを考えても「ちょっと待ちかな」という感じなのだが、いずれにせよそのうちビデオ対応モデル(個人的にはiPOD MOVIEと言って欲しかったが)に乗り換えることになるだろう。 その時困らないように大事なコンテンツはH264にエンコードしておくか。
あ、その前にQuickTimeProを買わなきゃいけないのか。 まあ3千円くらいだし、ビデオ制作の上であった方がいいものではあるので買っとくか。
メディアのニュースに関しては、とりあえずこちら。
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2005/10/13/658515-000.html
iTunes もビデオに対応してVer.6がリリースされるのね。 さらにiTunes Music Storeで動画配信かあ。 ここまでやるならまじめな話、いいかもね。 ただStoreは日本では日本レコード協会や書くレコード会社が抵抗勢力になってサービス開始が大幅に遅れたしなあ。 二の舞を踏まなきゃいいけど。
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